こんにちは、人付き合い苦手です。
私は昔、人から「雑に扱っていい」と思われやすいタイプでした。人と距離が近くなり、その場に馴染めば馴染むほど雑に扱われ、意に沿わないことを強要されやすくなる経験が多かったです。
人付き合いが苦手で大人しそう、弱そうに見られてしまうと損をすることが多いのではと思いました。
仕事でもプライベートでも「こいつになら雑な対応でいいだろ」「お願いしても断らなそう」と安易に考えるタイプが寄って来やすいのでしょう。必然的に不愉快な体験も増えていきますよね。
今回は、人付き合い苦手な人が雑な扱いや頼まれごとを減らすコツについて考えていきます。
人付き合いが苦手で雑な扱いや頼まれごとをされやすかった
冒頭にも書いた通り、私は人付き合いが苦手で雑な扱いをされやすいタイプでした。
子供のときからいつも約束を破られる、みんながやりたがらない役をやらせるために遊びに呼ばれるとか、そんなのばかりだった気がします。
仕事では有給を取っていたのに片付けか何かを手伝う人手がほしいと呼び出される、高頻度で直前になって休みを代わるよう頼まれる、みんなが嫌がる面倒くさい上司の相手をさせられるなど、嫌な役回りを押し付けられやすかったです。
断れなかった自分も悪かったんだろうとは思います。でも一旦「怖くなさそう」「話しかけやすそう」と判断されると、面倒事を抱えた人、暇つぶしや八つ当たりをしたい人に絡まれる確率がぐんと上がるんです。
そのうちどんどん心が狭くなっていって、本当に困っている人に道を聞かれただけでも「なんでどいつもこいつも私に言うんだ、他の奴にも言えよ」とイライラしてしまったときもありました。
雑な扱いや頼まれごとをされやすい人の特徴
ここでは、雑な扱いや頼まれ事をしやすい人の特徴をまとめていきます。人付き合いが苦手でもそうでなくとも、以下のような特徴を持つ人は安易に声をかけられやすいと思います。
大人しそう、穏やかそう
大人しそう、穏やかそうに見える人は話しかけるハードルが低いため、絡まれやすいです。怖くなさそう、ちょっと強引に行けば要望を聞いてくれそう、ということなのでしょう。
実際に大人しいわけではなくとも、実は怒りっぽい人であっても見た感じが「大人しそう、穏やかそう」だと勘違いされる場合もあります。
親しみを持たれやすい
親しみをもたれやすい人も他人から雑に扱われやすいと思います。実際の性格はもちろん、外見が親しみやすいだけでもいじられる、距離を詰められる可能性は高くなるでしょう。
ふくよか、小柄、童顔、地味など、見た目に「親しみやすさ」があると「誰でも何でも受け入れそう」と思われる、本人の性格や心情に関係なく相手に都合よく扱われやすいのではと思います。
自分から喋らない、聞き役になりがち
自分から喋らない人、会話で聞き役になりがちな人も雑な扱いを受けやすいです。自分から喋らない人は自己主張する機会が少ないため、人に主導権を握られやすいです。
聞き役になりがちな人は話し相手として好かれることも多いものの、相手を選ばないと愚痴や自慢の聞き役にされることもあります。
その役割が固定されてしまうと、やはり雑な扱いに繋がってしまうでしょう。話を聞くスキルは素晴らしいものですが、ときには自分の時間、気持ちを優先したほうがいいと思います。
人によく思われたい、嫌われたくない
人によく思われたい、嫌われたくない人もその気持ちを利用され、雑に扱われやすいです。
人の反応が気になりすぎると、自分が疲れていても、忙しくてつらい状況でも頼まれごとを断りにくくなってしまいます。
そんな状況下でも頑張ってしまうと、コミュニティの中で「面倒事を押し付けていい人」として定着してしまうでしょう。
人目を気にしすぎてしまう人は、雑な扱いをされないためにも数回に1回は手を抜くことも考えてみてください。
雑な扱いを受け続けるとそれが「当たり前」になってしまう
人付き合いが苦手かつ雑に扱われやすい人は、他人の悪意から身を守るために、人からの評判を気にすることもあると思います。
しかし全方位に良心的、嫌われないような対応をしてしまうことでなめられる、雑な扱いをされるリスクも上がります。
そして雑な扱いは受け続けるとそれが「当たり前」になってしまい、その様子を見ているいろんな人から「この人には雑な対応でいいんだ」と思われてしまいます。
恨まれたり面倒事に巻き込まれたりするのを避けたいから「いい人」「無害な人」でいようとしても、結果的に嫌な思いをしているのでは本末転倒です。
人付き合い苦手な人が雑な扱いを受けにくくするための方法
人付き合いが苦手な人が雑な扱いを受けにくくする、つまり相手からの要求を適度に跳ね除ける場合、結構勇気も必要だと思います。
断った途端不機嫌な態度を取られたり、陰口をたたかれることもあるだろうし、その後自分の待遇が多少悪くなることもあるでしょう。
私も頼まれごとを断ったら、その後何かに付けて「だってあなたはやりたくないんだもんね?」としつこく当てこすられたり、「あの人がやだって言うからそのせいで私が大変なの」など、仲間内で悪者にされたりしたこともあります。
(この話に関してはいつもよりイラッとした感じで断ってしまったことも原因かもしれませんが)
ここからは人付き合い苦手な人が雑な扱いを受けにくくする方法について書いていきます。
数回に1回は頼まれ事を拒否する、適度に手を抜く
まずは数回に1回は頼まれ事を拒否することです。他人からの「あの人は雑に扱っていい」という認識を変えるには「断ることもある」と思わせていくのがいいでしょう。
「いつも引き受けてくれるわけではない」というのが浸透すれば、雑に扱われにくくなっていくと思います。
きっぱり拒否するのが難しい場合はとりあえず安請けは合いせず、回答を渋ってみる、自分にいい条件を出してみるのもありです。
人から押し付けられたものは全力でやらず、6割くらいの力でやるなど自分に責任が問われない範囲で手を抜いてみるのもいいかもしれません。
私は自分の担当でもない業務を相談もなしに急に押し付けられ、出来栄えにしつこく文句をつけられたことがありました。
さすがに腹がたったので、その次からはメモなどに押し付けてきた人の名前を書いておく、報告などで事あるごとに押し付けてきた人の名前を出すようにしました。
これをやるとかなり嫌がられるので、少なくとも同じ人からしつこく頼まれ事をすることはなくなります。
(その職場はもうすぐ辞めるつもりだったからできたことですが、もし新入りなら泣き寝入りだったと思います…)
穏便な断り方
以下、穏便な断り方をまとめました。
適切な言葉選びで断る
頼まれごとを断る際にも適切な言葉選びを心がけるといいです。「相手の気持ちや立場を考慮する姿勢」を見せることでその後の面倒な展開を回避できます。
具体的に理由を伝えて断る
また、断る際は理由を具体的かつわかりやすく伝えましょう。一言「できません」と伝えるだけだと「なんで?」と食い下がられる可能性もあるし、話が長引けば押しに弱い人、口下手な人のほうが不利になります。
一方で断る理由を補足して「すみません、今他の用事もあるので難しいです」なら、「それなら仕方ない」とある程度相手に納得感を与えることができます。
理由の前に「すみません」「〇〇ですか、うーん…」など、一言付け加えたり悩む感じを入れるのも、言葉が柔らかくなるので穏便に断るときにはおすすめです。
代替案や他の方法を伝えてみる
頼まれごとを断る際、代わりの方法を提案することも有効です。相手に対して「協力する意思がある」ことをアピールしつつも、自分に負担を押し付けられることを回避できます。
自分の「面倒くさい」気持ちを尊重する
雑な扱いをされやすい人は自分の気持ちを蔑ろにしてしまっていることも少なくないです。
自分より他人のほうを優先し続けているため、周りには「こいつを利用してやろう」という人、召使い、ケア役になりそうな相手を探している人が集まりやすいのではないかと思います。
少しずつ自分の「面倒くさい、頼まれたくない」という気持ちを尊重し、優先できるようにしていくと嫌な思いをすることも減るはずです。
相談や支援を求める
もし周りに信頼できる人がいるなら、その人に相談することも考えてみてください。1人で悩んでいるよりも早く解決できるかもしれません。
相談する際はなるべく事実を時系列でまとめ、自分の負担になっていることは何か、どういうふうに状況が変化してほしいかなども伝えましょう。
私は自己開示が下手で以前は人に質問、相談することもうまくできなかったのですが、事前に思いつく範囲で出来事、自身の感情、願望などを紙に書いてまとめると伝えたいことが整理されて、スムーズに相談できるようになりました。
相談が苦手な人は何かに箇条書きで困りごとや気持ち、願望などを書いておくと、相談したときにより自分に合ったアドバイスやサポートを受けられると思います。
断り方を身に着けて雑な扱いを回避しよう
他人からの要求を安請け合いすると、雑な扱いをされやすくなってしまいます。無理な要求を受けてしまわないためにも、受ける前に自分の意見や気持ちを確認しましょう。
それで嫌だと思ったなら断る、断るなら理由をつけてわかりやすく伝えるよう心がけてみてください。
同じ断るにしても穏便な断り方ができれば、罪悪感もなくなりますし、後からトラブルも起こりにくいでしょう。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。