こんにちは、人付き合い苦手です。
今回は私の体験をもとに、人付き合い苦手な人が生きやすい場所について考えてみました。
いろんな場所で暮らした感想、都会で暮らすメリット・デメリットの他、子供の頃村社会で過ごしたときのことについても書いています。
ではよろしくお願いします。
人付き合い苦手にとって都会は住みやすい
人付き合いが苦手な人にとって都会は住みやすいと思います。
田舎の村社会に馴染めないなら都会、ある程度規模の大きい都市部に出たほうが自分らしくいられることは確かです。
プライベートでどこにいようが、どんな服装をしていようが、それをいちいち話のネタにして盛り上がる人はほぼいません。
人の数が多く基本的に忙しい、娯楽がたくさんあるため、1人の変わってる人間に粘着する暇がないです。
まず駅やお店、道の真ん中などで立ち止まって誰かをジロジロ観察してる人はほぼいないですよね。いても目立ちます。
(今は勝手に他人を撮ってSNSなどでネタにする人もいることにはいるので、昔ほど居心地が良いわけでもなさそうですが)基本的に都市に住む人間は他人に無関心だと思います。
人付き合いが苦手なら、他人が自分に無関心でいてくれる場所のほうが楽ですし、この手の話題で都市部がおすすめされるのも頷けます。
人付き合い苦手だと田舎では損をしやすい
一方で地方、特に田舎は人付き合いが苦手だと厳しいです。私は田舎出身なのでこれを実感しています。
人間の数が少ない、昔からの人間関係が続いていることもあり、必要以上に「仲良し」や「みんなと同じ」を求められることが多いなと思いました。
あとはお酒を飲む機会も多いため、イベントやお祭りが苦手なタイプはかなり居心地が悪いと思います。
ボランティア扱いの力仕事、接待、支度などをやって、飲み会の会費を払ってもお酒を楽しめない場合、働き損ですよね。
しかし、飲み会を欠席するのもリスクがあるし、とにかくみんなと騒ぐのが好きな人以外は損をする可能性が高いです。
地元を出ていろんな場所で暮らしてみた
私は就職がうまくいかなかったこともあり、何回か地元を出たり戻ったりしています。そのときは田舎でも街でもいろんな場所で暮らしました。
ここでは地元を出て暮らしてみて思ったことを書き出してみました。
田舎でも余所者が多いエリア、期間限定の滞在なら安心
最初に地元を出たときは、都市部に住めたわけではありませんでした。
見た感じは田舎寄りで、最初こそがっかりしたものの、私と同じ余所者もそこそこいるエリアだったことが幸いし、人間関係の不便はほとんど感じずに過ごせました。
地元の顔見知り、自分の昔を知る人が一切いない上に余所者が多く、学生の間限定という条件が良かったんだろうと思います。
強いてストレスだったことを挙げると、学生アパートだったせいか、夜中に集まって騒ぐ人がいたことでした。
人が流動的な場所はそこそこ暮らしやすい
数ヶ月ほど住んだ地域は車がないことで不便はあったものの、人付き合い的なストレスはほぼ0でした。
おそらく私と同様に短期間だけ暮らす人がそこそこいたことと、元々人が流動的な場所だったからだと思います。
夜中集まって騒ぐ人もおらず、外出が不便だっただけなので、結構暮らしやすかったです。ずっと住むとなるとまた違ったかもしれませんが。
観光地、県庁所在地は比較的住みやすい
3年ほど住んだ町は観光地だったこともあり、交通の便もよかったです。車がなくてもいいし、しょっちゅうバスが出ているので出かけるのも楽でした。
家や勤め先の場所、距離もあると思いますが、比較的治安もよく、残業して帰りが遅くなってもトラブルに遭うことはなかったです。
近所で騒音を出す人もいなかったし、最初大家さんと少し面倒なことがあったくらいで、その後はそこそこ穏やかに暮らせました。
ただ都市とはいえ、昔からその地域に住んでいるという近所の人がたまにいろいろ探ってくることがあったけれど、1ヶ月もすればこちらへの関心はなくなりました。
単に珍しかったんだと思いますが、それ以降絡まれなかったので、余所者でも賃貸住まいだと放っておいてもらえるのかもしれません。
賃貸に住む時点で定住しない、いずれ出ていくという扱いになるため、「お客さん」でいられたのだろうと思います。
部屋数が多いアパートやマンションなら、余所から来た人もそこそこいるため(持ち家がある)近所の人に絡まれることもないでしょう。
家賃の中から町内会費も取られていたため、特にごみ捨て場などでトラブルになることもありませんでした。
人付き合い苦手な人が都会に住むメリット
人付き合いが苦手なら人口が多い都会の方が気楽に過ごせる可能性が高いです。この項目では人付き合いが苦手な人が都会に住むことのメリットを紹介します。
関わる人やいる場所が限定されない
都市部では、関わる人やいる場所が限定されません。一方田舎では働く場所もお店も都会に比べれば限られるため、人間関係も狭くなりがちです。
会社帰りにスーパーに寄ったら職場の人間が複数いた、休日にデートしていたら知り合いに目撃されて噂になった、という話も珍しくありません。
もちろん都市部でも同調圧力が強くなりやすい環境も存在します。しかし人や場所の数が多く、それぞれの行動範囲が広いことで、常に同じ集団に属していることは少ないでしょう。
「このグループ嫌だな」「この会社は合わないな」と思ったときも抜け出しやすいです。
1人行動しやすい
都市部では人が多い分、他人のことを把握しきれません。娯楽も豊富で一個人に深い関心を持ちにくい環境だと思います。
それゆえ、1人行動も田舎ほど悪目立ちしません。誰かを見かけることがあっても逐一行動をチェックする人はほとんどいません。
ただ場所や時間帯によっては知らない人にいきなり絡まれることもあるため、トラブルへの対策も考えておいたほうが安心です。
人付き合い苦手な人が都会に住むデメリット
人付き合いが苦手だと、人に注目されにくい都会は過ごしやすいでしょう。しかし、都会の生活にもデメリットは存在します。ここでは人付き合いが苦手だからこそ念頭に置きたいデメリットをまとめました。
変な人が近づいてくることがある
都市部は地方よりも変な人が近づいてきやすいです。人が多くても治安が良い場所ばかりではありません。1人でいるところを狙って不審者が近づいてくる場合もあります。
人が少ない田舎では見知らぬ人や変わった行動は警戒されます。ずっと住んでいると窮屈に感じることも多いですが、怪しい人が気軽に声をかけてきづらい雰囲気はあるため、安心できるかもしれません。
都市部で1人行動する際は、遅い時間はさける、事前に行先の情報を調べておく方が無難です。
困った時に孤立する可能性が高い
都市部では人間関係が希薄です。そのため人付き合いが苦手な人は、困った時に孤立する可能性があります。
健康で経済力があるうちはいいですが、病気やケガで自力で稼げなくなった時のことは常に考えておく方がいいでしょう。
頼れる知り合いを作る、相談できる場所を調べておいて、ピンチになる前に対策しておくことをおすすめします。
私が田舎の村社会で嫌だったこと
私は田舎、特に村社会で嫌だなと思ったことがたくさんあります。ここでは、当時感じていた個人的に嫌だったことを紹介します。
仲良しを強いられる
私は団結や連帯、プライベートでも濃い関わり、強い絆を期待される地元はすごく苦手でした。
たまたま同時期に同じ場所に生まれた同士というだけで、「仲良しでいること」を強要されることに違和感があったんですよね。
個人間ではそこそこ話が合う人がいたとしても、そのコミュニティ全体にあまり愛着は持てなかったんです。
抑圧された人同士で負の連鎖が起こる
私の家は代々人付き合い苦手寄りの人間が多いです。中には攻撃的な性格だった人もいます。
人付き合い苦手かつ世間体が気になる性分なばっかりに、常に人より頑張って損している状態でようやく存在を認められ、平穏が確保されていたということでした。
家族は「嫌でも我慢して参加しないと駄目だ」と自分を抑圧しながら集まりに行っていたため、私に対してもいじめに遭っても学校に行け、でもやり返したりはするな(親同士の上下関係があるため)、じっと我慢してろという圧がありました。
私も一時期、友達数人とうまくいかずに不登校になったクラスメイトに対して、「自分よりひどい目にあっていないのに学校を休めるなんてずるい」と思っていたことがあります。
雑に扱われた人はより弱い人に圧をかける、圧をかけられた人はさらに下を探して攻撃するというのはよくあることですよね。
田舎と書いたけれど、都会でも閉鎖的な環境でなら起こり得ると思います。
窮屈さや理不尽さを自分が我慢してるんだから他人もそうでないと許せない、というように、家の中だけても負の連鎖があったことはずっと感じてきました。
地元を離れたことで考え方が変わった
私は今も人付き合いは苦手ですし、かなり性格が歪んでいる自覚もあります。
ただ、地元から一旦離れられたことで新しい価値観に出会い、考え方が大幅に変わりました。
いろいろな価値観に触れて自分でものごとを決めていくようになって、「自分はこうでなければいけない」といった思い込みが薄くなり、以前よりも生きやすくなったと感じています。
人付き合いが苦手でも一度地元を出ると良い変化が起きる
人付き合いが苦手でも一度地元を出るとこと変わることがたくさんあります。私も進学や就職を期に地元から出て、人間関係をリセットした1人です。
特に人間関係の継続に苦痛を感じている人は、自分を知っている人がいない場所の方が気楽に過ごせるでしょう。
人間関係でストレスを感じる人は自分に自信がなく、他人軸で周りを気にしがちなタイプも多いです。
特に知り合いだらけの環境では、周りが気になって自由に行動しづらいときもあります。
知り合いがいない場所に行けば自分軸で行動しやすいです。自分で選ぶことに慣れると自信もついてきます。
また素の自分を出せるようになると、なぜ人付き合いが苦手なのか、うまくいかない環境はどんなところなのかもわかってきます。
自分のことをわかっていれば、苦手な環境を避けやすくなるし、もしうっかり合わない場所に行ってしまっても、早い段階で脱出できる可能性が上がります。
人付き合い苦手でも心地よく生きる方法を探していく
今回は私の体験をもとに、人付き合い苦手な人が生きやすい場所、都市部で暮らすメリット・デメリット、田舎で育った感想について書きました。
私は田舎の自然環境、静かな暮らし自体は好きなのですが、そういう場所で長く暮らすのはやはり難しそうだと感じています。
ただ都市部も若くて体力があり、ある程度見た目に気を遣える、それなりの収入がある状態でないと劣等感を刺激されそうだなと思いました。
偏見かもしれないけれど、よほど元気でお金があるときでないと、穏やかに暮らすのはなかなか厳しそうです。
それでもめげずに自分にとって心地よい生き方、暮らし方、場所を探していくしかないかなと思っています。
選択肢を少しでも増やすために、嫌な環境を回避するためにも、できることや興味のあることにはチャレンジしていきたいです。
では最後までお読みいただき、ありがとうございました。