人付き合いが苦手な人にすすめられがちな工場の仕事について考えてみる

こんにちは、人付き合い苦手です。人付き合いが苦手だと、仕事を選ぶときも「なるべく人と関わらない職種がいい」と考えるのではないかと思います。私もその1人でした。

「人間関係苦手 仕事」などのキーワードで検索することも多かったです。すると多くのサイトは「工場」や「芸術家」などをすすめてきました。

今回はそのうちの工場勤務について考えていきます。人付き合いが苦手な人に工場勤務がすすめられること、工場勤務は向いているのか、自分なりにまとめてみました。ではよろしくお願いします。

工場勤務が人付き合いが苦手な人におすすめされる理由

工場勤務は人付き合いが苦手な人におすすめされやすいです。理由は「物を扱う仕事であるため、ほとんど人と接しない」というイメージがあるからでしょう。

確かに工場勤務は人よりも物に向き合っている時間のほうが長いイメージがあります。業務内容にもよりそうですが、あまり人と会話することもなさそうですよね。

上記のイメージから「人付き合いが苦手な人、あまり人と関わりなくない人には向いていそう」と思われているのかもしれません。

工場の仕事は接客業に比べて人との関わりが少ない

工場での仕事は接客業に比べると人との関わりが少ないです。接客業は外から来るお客さんはもちろん、内側にいる従業員とも関わる機会があります。

工場勤務の場合はお客さんの対応はほとんどなく、仕事の内容によっては同じ職場の人ともほとんど会話しないこともあるようです。

過去に知り合いが人間関係で挫折して、窓口での接客業務から工場勤務となったことがありますが、本当に人との関わり、特にクレーマー対応などが減ったらしく、気持ちが楽になったそうです。

このように工場勤務となって「人との関わりが減って気が楽になった」というケースもあるので、人付き合い苦手な人が工場をすめられることが多いのも自然なことなのかもしれません。

人付き合いが苦手でも工場が向かない場合もある

しかし人付き合いが苦手な人にとって、必ずしも工場が居心地がよい職場というわけではありません。工場の人間関係が思っていたより濃くて、転職前よりきつい可能性もあります。

私も就活時に「工場 人間関係」で調べたとき、ネガティブなワード、情報がたくさん出てきました。

中身を読むと工場には「人付き合いが苦手な人しかいない」わけではなく、詮索したがる人、支配欲の強い人も結構いて、なかなか大変な環境ということでした。

工場は外から人が来ることが少ないため、閉鎖的な環境です。それゆえ意地悪な人に目を付けられると、普通の職場より逃げ場がなくてつらく感じることもあると思います。

工場の人間関係がきつくなる理由

工場勤務のデメリットは知った上で、いろいろな体験談を見て、工場の人間関係がきつくなるのには、以下の理由があると思いました。

外部から来る人間がほとんどいないため閉鎖的な環境になりやいすい

工場には接客業のように外部から来る人間がほとんどいません。必然的に、閉鎖的な環境になりやすいです。

授業員の中で同調圧力が生まれ、足並みを揃えない存在が疎まれやすくなるかもしれません。

工場以外にも言えることですが、毎日同じ顔触れとしか関わらないと、人間関係が濃密になりやすいです。いわゆるアットホームな職場も同じだと思います。

アットホームな環境下では、身内意識を強く持つ人や過干渉な人が評価されやすいです。従業員のすべてを把握したがったり、プライベートの世話まで焼こうとしたりする人もいます。

反対に家族的な空気を苦手とする人は、拒絶するような態度を取らなくても、ニコニコして喜ばないだけで「ノリが悪い」「薄情」などと冷たい目で見られることもあります。

もちろん人付き合いが苦手でも、家族的な雰囲気が嫌いでなく、自分に暖かく接してくる人を心地よく思えるなら、適応できるでしょう。

アットホームな環境はそこに適応さえできれば多少のミスも許してもらえたり、フォローしてもらえたりすることもあります。

世話を焼かれるのが嫌ではない人、愛嬌がある人、年上や先輩に好かれやすい人は、アットホームな環境でもうまくやれる可能性があると思います。

しかし過干渉な人に苦手意識がある、うまく本音を隠せない、周りに合わせられない場合は、ストレスが溜まるでしょう。

全員でペースを合わせて動く業務だと同調圧力が強くなりやすい

工場は仕事時間がきっちり決められているため、他人とペースを合わせる必要があります。それは仕事だけではなく休憩もです。

業務内容がライン作業など、大勢で一緒にやる仕事だった場合がこれに該当します。みんなで同士に休憩に入ると、お昼に1人でその場を離れにくい空気ができるかもしれません。

常に同じメンバーで顔を合わせ、仕事をこなしていくと連帯感が生まれます。それ自体は悪いことではありませんが、行き過ぎると過剰な同調圧力となってしまうこともあるでしょう。

昼休憩で一緒に食事しないと浮いてしまう、その後の仕事がやりにくい、いない間に悪口を言われるなど、ややこしい人間関係ができやすくなってしまいます。

人付き合いが苦手で工場勤務を検討している場合は、ライン作業など大勢で同時に行う仕事は避けたほうがいいかもしれません。

単調な作業が続くことでストレスが溜まる

工場では毎日長時間ずっと同じ作業を繰り返すこともあります。当然、飽きてきますよね。しかし仕事だから好きなタイミングで抜けられないし、作業し続けるしかありません。

いくら地道な作業が苦にならない人でも、毎日毎日同じことが続いたら、疲れやストレスが溜まっていくでしょう。

単純作業は1人でマイペースに行っていてもイライラすることがあります。それを他人と一緒に、しかもきっちり足並み揃えて行うとなると、かなり大変そうです。

ミスしたら当然場の空気が険悪になりますよね。もし自分がそんな環境にいたら、ミスしないように過剰に神経をすり減らして疲れる、疲れたことでミスして攻撃対象にされるだろうなと思いました。

人付き合いが苦手でもある程度自分に自信がある、多少嫌味を言われても動じないタイプなら、やっていけるかもしれません。

逆に自分に自信がなくておどおどしてる人、傷つきやすい人には向かない環境でしょう。ストレスで苛立った人に、攻撃の的として習われる可能性が高いからです。

これも工場に限らず、ストレスの多い場所ならではですが、何も失敗していなくても喋り方が大人しい、気の弱そうな外見というだけでも気の強い人、イライラしている人のサンドバッグにされやすいです。

過去に私がいた職場の1つでも大人しい人がきつい物言いでよく泣かされていて、それが原因で休職し復帰できなくなったり、スキルを持っているのに辞めていってしまったりといったことがよくありました。

工場は他の職場よりも逃げ場が少ないし、やられる側も追い詰められやすいです。そして攻撃する側も閉鎖された環境下では歯止めがきかなくなります。

自分が他人から負の感情をぶつけられやすいと思う人は、工場の仕事でもなるべく1人でできる業務か、外部の人と関わる業務を探すといいでしょう。

工場にいるのは人付き合いが苦手な人だけではない

「人付き合いが苦手な人に工場勤務がすすめられる」ということは、工場には人付き合いが苦手な人もそこそこいるはずなんですよね。

「煩わしい人間関係と距離を置いて自分の仕事だけしたい」と考える、つまり平和にいきたい人のほうが多くなるはずではと思いました。

しかし体験談を見聞きすると、なぜか噂好きで揉めごとを起こし勝ちな人、どちらかと言えばいじめる側の攻撃的な人も結構工場に集まっている気がしました。

人と距離を置きたい人、群れて人を攻撃したい人、絶対同じ価値観ではないはずなのに、なぜ行く場所が被るのか本当に不思議でした。

人付き合いが苦手なことに無自覚なタイプもいる

おそらく工場にいるという攻撃的な人の中には、無自覚に人付き合いが苦手な人も混じっている気がします。

自分ではうまく人と関われると思っていて積極的に行動するけれど、フレネミー気質だったり、失言が多かったりして距離を置かれる、警戒されているタイプです。

あとは過去に人付き合いが苦手・苦手だったけれど、自分が有利な状況になったため、強く出られるようになった可能性もあります。

人見知りなだけで人付き合いそのものが苦でなはい人もいる

あらゆる人と関わるのが苦手という人もいれば、自分が慣れない場所でのみ人とうまく関われないだけの人もいます。いわゆる人見知りするタイプです。

そういう人は他人と関係を築くことができないわけではないので、「人付き合いが苦手」というわけでもないんだと思います。

時間が経つにつれてその場に馴染みやすいので、最初に自分で人間関係が苦手と思って工場勤務を選んでも実はそうでもなかったというパターンもあるのかもしれません。

人付き合いが苦手でも相手次第で攻撃的・支配的になることがある

人付き合いが苦手な人でも相手や状況次第で攻撃的、干渉的になることはあると思います。

人は自分が有利になれる環境なら調子に乗るし、傲慢にもなります。群れの中が心地よく感じたりすることもあるでしょう。

人付き合いが好きになるだけなら良いことかもしれませんが、自分の立場が強くなった途端、隠れていた攻撃性があらわになる人もいます。

過去にどんなに集団の中で煩わしい思いをした経験があっても、何かのきっかけで加害する側になってしまうことは珍しくありません。

だから仮に人付き合いしたくない人だけで集まったコミュニティがあっても、面倒な人間関係ができてしまう可能性は十分にあると思います。

人付き合い苦手な人が工場求人を探すポイント

もし人付き合いが苦手な人で工場勤務を検討している場合、以下の3つを職場選びのポイントにしてみてください。

  • チームでの業務が多いかどうか
  • 昼休憩で外出できるか
  • いる人の属性が偏っていないか

工場での勤務でも1人でできる、ずっと人と一緒にいなくていい業務もあります。チームを組まなくてもいい業務をチェックしてみてください。

また昼休憩で出られるかどうかも重要です。就業規則や付近の環境も確認しましょう。お昼にちょっと抜けられるだけでも、感じるストレスは全然違います。

あとは働いている人の属性が偏っていないかどうかです。いろいろな年代、立場の人がいる所は比較的権力の強い人・弱い人ができにくくなります。

不安ならまずは短期間だけ働いてみる

自分で短期間だけと決めて働くのもおすすめです。3ヶ月でも1ヶ月でも、メンタルに無理のない期間にしましょう。

人間関係に敏感な人なら、短期間いただけでもなんとなくその場所の空気がわかってくると思います。

長くいればそれだけ嫌な部分も目に見えてきますが、短い期間ならあまり影響を受けなくて済むでしょう。

それで「ここならもうちょっといてもいいかも」と感じたらいればいいし、逆に無理だったら我慢せずに辞めた方がいいです。

私は「石の上にも3年」を信じて、長期間1つの職場にいたことがありましたが、もっと早くやめれば良かったといまだに後悔しています。

人付き合いが苦手なら環境のリサーチをしっかり行おう

今回は工場勤務について考えてきましたが、人付き合いが苦手なら職場に限らず自分が入る環境のリサーチはしっかり行ったほうがいいです。

合わない環境で時間を無駄にしないためにもどんな場所なのか調べて、そこに行く目的、仕事内容、多い属性などを確認しましょう。ある程度はトラブルや苦痛を回避できるでしょう。

これを読んでくれたあなたが、よりよい環境に行けることを願っています。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

作成者: 人付き合い苦手

人との関わりにストレスを感じやすい人間です。人付き合いで自分が考えたことを書いています。