人付き合いが苦手な人同士は良好な関係を作れるのかを考えてみる

こんにちは、人付き合い苦手です。

私は人間関係をつくることが下手で、干渉したがる人や攻撃的な人から目をつけられた経験も何度かあります。

だからこそ、どうしても他人と関わらなければならない時、相手や環境選びはかなり重要だと思っています。

こういう話が出ると「同じような価値観の人と関わるべき」という意見が出ることがあります。私の場合は同じように人付き合い苦手な人と関われば良い、ということですね。

でも個人的にはそれはあまり上手くいかないだろうなと思っています。

その理由はこれまでの経験と見聞きした情報によるものですが、これについては後ほど書いていくつもりです。

今回は人付き合いが苦手な人同士は良好な関係を築けるのか、上手くいかない理由はなにかについて考えてみようと思います。

ではよろしくお願いします。

 

人付き合いが苦手同士は仲良くできる?

 人付き合いが苦手というのは、一般的にネガティブな特徴として扱われています。つまり、人付き合い苦手同士が仲良くするというのはネガティブな共通点で関わるということです。

ネガティブな共通点で関わる場合、相手と自分の距離感と接する頻度によっては、そこそこ良好な関係になれることもあります。顔を合わせないSNSでたまに愚痴を言い合うとかそんなイメージですね。

物理的に距離がある、匿名で同じ生活圏にいない、集まるタイミングは自由。これらが合わさっているからこそ相手と自分の嫌な部分が見えにくくなるんだと思います。

人には言いにくい話を好きなタイミングでできる、それに共感してもらえるという点では、SNSやネット限定なら仲良くなれる可能性はあるでしょう。

人付き合い苦手同士がうまくいかない理由

逆に人付き合い苦手同士がうまくいかないこともあります。

というか人付き合い苦手得意関係なく、ネガティブな共通点での交流はこっちのパターンのほうが多いと思います。

理由は相手と意見が合わなくなったとき許せなくなるからです。

なんでもそうですが、自分と最初から反対ポジションにいる人が違う意見を言ったところで「まあそうだろうな」としか思わないけれど、自分と同じところにいると思っていた人に反対意見を言われると、滅茶苦茶ショックを受けるってあると思うんです。

人付き合い苦手同士だとすると、将来的に克服して人の中で活動したい人もいれば、私みたいに無理をせずにライフハックだけ知りたい人もいます。

最初は「人付き合いだるいよねー」「わかる」くらいのノリで共感していたとしても、だんだん意見が違ってくるととモヤモヤし始めるとかよくあるんですよね。

私も社交的な人とか自分と正反対の人が違う価値観でも、そりゃあそっちはそう思うよねで済みます。

でも自分と同じタイプ(と思っていた人)と意見が食い違うと「うわ無理、その経験してその考えになるの?わけわからない、ブロックしよう」とか簡単に思ってしまうんですよね。

こんな感じでネガティブな共通点で仲良くなると、お互いの価値観や目標の違いをスルーできずに揉める可能性は高いと思うんです。

さっきの人付き合い苦手同士の例えでも、片方は「こんなんじゃやっていけないからいつか克服しなきゃ」と思っていて、交流するのは「克服を目指して一緒に頑張るため」だと思ってるとします。

しかし、もう片方は「無理せず自分の適性に合った暮らしを追求したい」と考えているので、交流する目的は「安心して話せる場で情報交換すること」だったりします。

そのうち「あの人は私と違って努力しない、現状に甘んじてる怠け者だ」とか「あの人の精神論は疲れる、静かに暮らしたいだけなのに」とか、お互いから不満が出てくるでしょう。これで顔を合わせる頻度が高いとお互いにとってストレスになってしまいますよね。

合わないなーと感じた時点ですっと距離をおけたらいいのですが、「ここは私がやっと見つけた居場所なのに」とお互いに思ってしまうと大変です。

相手を改心させようと粘着してしまったり、過剰に被害者意識を感じてしまったりするかもしれません。

そもそも人付き合い苦手な人は消耗しやすい

人付き合いが苦手な人は、そうでない人よりも体力や気力を消耗してしまっていると思います。

普通に生きようとすると、会社でも家でも人間関係はついてきますよね。そしてほとんどの場合、お互いに心地よい距離を保てる人ばかりではありません。

攻撃的、依存的で支配できる相手を探してわざわざ近づいてくる人もいます。

さらに、世間には「みんなでワイワイやりたい人」のほうが多いこともあり、人付き合いが苦手な人はまだまだ浮きやすいです。

生活のために頑張って集団に溶け込もうとしている人、努力した経験がある人も少なくないと思います。

しかし体力気力を消耗しながら適応しようとした結果、蓄積されたダメージで無気力になってしまう、かえって再起が難しくなることもあるのではないでしょうか。

ずっと本来の自分を抑えて生きていくのは本当にしんどいことだと思います。

 

人付き合い苦手という共通点だからこそ気をつけたいこと

人付き合いが苦手のように、ネガティブな共通点を持つことでお互いの傷やしんどさをケアすることはできるかもしれませんが、限度はあります。

自分を認めてもらえなかったり反対意見を言われた場合、攻撃してきた人間よりも、自分を助けてくれなかった人間を恨む話がありますが、それに似てると思います。

穏やかな関係を望んで関わったはずが、お互いに粘着し合うことになる、脱出や成長、平穏な生活ができない状態になるのはつらいですよね。

それなら1人で悩んでいるほうがまだマシかもしれません。

それに人付き合いに苦手意識があっても、人によってどこまでなら平気なのか、どんな関係が苦手なのかは違います。

特に大まかな部分だけが共通点の場合、ある程度距離を保たないと長期的に関係を続けることは難しいでしょう。

 

ネガティブな共通点だけだと長期的にはうまくいかない

自分と同じような状況、特に同じようなつらい目に遭っている人に親近感を持つことは自然です。

私自身、周囲になじめなかった時「同じ経験をした人、立場が似ている人となら仲良くなれるかも」なんて思っていました。

しかし、この場合の共通点は集団から浮いていることだけでした。

趣味など、楽しいことで共通するものがあればまた違うのでしょうが、そうではなかったのでぎこちない会話しかできませんでした。

やはり「集団から浮いている」「濃い人間関係が苦手」という点だけで、本当に友達になるのは難しいんですよね。

同じような経験をしていると期待しすぎてしまう

人付き合いが苦手な人に限らず、同じような経験をした人に期待しすぎてしまうことがあると思います。

特にその経験がつらいものであった場合、「同じ目にあったのだから理解してくれるはず」と思いやすいでしょう。

しかし、似たような経験があっても他人です。なんでもわかってくれるはずがありません。

また、ネガティブな共通点で成り立っている関係では、立場が強い側が弱い側をケア要員にしてしまうことがあります。

 

人付き合い苦手同士は一方的な関係になりやすい

人付き合いが苦手な人で過去につらい体験をした場合、同じような立場の人、親身になって関わってくれる人を理想化することがあると思います。

「もっと私の体験を聞いてほしい」「辛さを理解してケアしてほしい」と依存してしまう可能性があるんですよね。

これは人付き合いが苦手と感じている人同士でもありえることです。

常に同調を求めたり、自分と違う言動や好み、付き合いにケチをつけたりするパターンもあります。

  • 理想化した相手の反対意見には「同じ経験をしたはずなのにひどい!」
  • 前向きな取り組みをしていると「そんなことできるなんてあなたは恵まれてる」
  • その話題に言及しなくなったら「見捨てられた…」「裏切った」

私も上記のように他人を自分に都合よく理想化してしまいそうになることがあります。

気を付けているつもりでも、一部だけを見て味方と思い込み、違う意見を見て勝手にがっかりするみたいな癖が出てしまうんです。

一方的な関係になってしまうと、どちらがにケア役を押し付けてることになるので、良好な付き合いは難しくなります。

「自分を助けてほしい、ケアしてほしい」と特定の相手にだけ強く思うときは、なるべくそこから離れ、違うことに集中する、人付き合いそのものから離れてみることも大切だと思います。

人付き合いが苦手だからこそ距離感を大切にする

人付き合いが苦手な人同士が仲良く慣れたりわかり会えることもありますが、近づきすぎるとやはりしんどくなってしまうと思います。

「同じタイプなんだからわかってくれるはず」と期待してしまうからです。

人付き合いが苦手な人同士が関わる場合、お互いに適切な距離感で関わることがポイントです。

期待しすぎないことで対等な関係を作りやすくなるし、気楽な付き合いができると思います。

また、自分の感情を自分で処理できるようになると、他人とトラブルになることも減っていきます。

あと、私の場合は過去にやられて嫌だったことを他人にやってしまう可能性もあるので、誰が相手でも「あなたは私の味方!」「私を理解してくれる!」とは思わないように気をつけています。

依存しそうになったら、無理に人と関わらず1人でゆっくり休む、人間関係なしで好きなことをするのが今のところベストです。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

作成者: 人付き合い苦手

人との関わりにストレスを感じやすい人間です。人付き合いで自分が考えたことを書いています。

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