こんにちは、人付き合い苦手です。今回は「家族でしょ」「友達だろ」といったように、関係性を強調してくる人、関係性で他人をコントロールしようとする人の特徴、対処法について考えていきます。よろしくお願いします。
関係性で他人をコントロールする例
「家族」「兄弟」などの関係を強調する人は、他人を思い通りに操作することがあります。やたらと関係性を強調するのはその関係を利用して「やってもらいたいこと」があるのかもしれません。
以下に関係性で他人をコントロールする例を挙げてみました。
家族
「家族なんだから助け合うのが当たり前だろう」というように家族関係を強調してきます。よくあるパターンとしては、子どもに対して親が言う感じでしょうか。
中にはこの「助け合う」の中身が害のあるものだったり、一方的な搾取だったりすることもあります。浪費家な家族がお金を無心するためだったり、借金の連帯保証人にするためだったり…。
フィクションの影響もあるかもしれませんが、個人的にはあまり関係がよくなく、不健全な家族間で使われていそうなイメージがありました。
兄弟姉妹
兄弟姉妹も「兄弟なんだから仲良くしなさい」「姉妹なんだから助け合いなさい」というように、関係を強調されることがあります。こちらに関しては当人達よりも、親や外部の人間が言ってくることが多い印象です。
兄弟や姉妹で仲がよくないこと、距離を置いて暮らしていることに対して親戚が説教してくるみたいな感じもあります。
恋人
恋人も相手をコントロールしたがる人が出てきやすい関係性です。恋愛関係が「互いのプライベートに入り込むことが前提、何でも共有して当たり前」とされやすいのもあると思います。
よくあるのは「恋人なんだから隠し事しないで」などでしょうか。プライベートに対する価値観が異なる人同士だと、トラブルが発生しそうな気がします。
友人
友人関係は家族や恋人より距離がある、適度に距離を置いてもいいイメージですが、年齢や所属するコミュニティによっては、家族や恋人並みの制限、強要もあり得ると思います。
例えば学生の時期なら「他のグループの子と仲良くしたらハブられる」「同じものに興味を持たないとダメ」といった暗黙の了解がある場合もあります。
職場や学校
職場や学校でも関係性を強調されることはあります。それは運動会などのイベント、仕事のプロジェクトなどでメンバーを団結させようとするときです。
この場合同じチーム内と外側の人間の両方から関係を強調されることがあります。「仲間同士、目標のために一致団結して頑張ろう」「お前らは同じチームだから仲良くしろ」といった感じです。
当然ポジティブな面もあればネガティブな面もあります。1人のやったことがチーム内全体の責任になったり、強く団結することで排他的になったりすることもあるでしょう。
また同調圧力も強くなるため、団結力がチーム内で異質な人を攻撃するために使われることも少なくないです。
同じ不幸に遭った人
同じ境遇の人、特に同じ場所、同じタイミングで不幸に遭った人も関係を強調されることがあります。この場合は関係というより、連帯というほうがしっくりくるかもしれません。
「同じ境遇だから私達は家族だ」「同じ体験をしたから仲間だ」といった言葉には、確かに前向きで温かい意味があります。
しかし「家族」「仲間」と強調することで、内部で起きたトラブルを言い出せなくなる、輪を乱さないように何でも我慢させられるなど抑圧的な環境ができてしまいます。
関係性を強調して他人をコントロールする人の特徴
ここでは「家族」「恋人」などの関係性を強調し、他人をコントロールする人の特徴をまとめました。
規範にこだわっている
関係性を強調する人の特徴に規範にこだわっているというものが挙げられます。例えば「恋人だから隠しごとしないで」の場合は、世間一般のイメージする恋人関係という規範を使い、その規範に相手を従わせようとしているのです。
自分の正当性をアピールしたい
関係性を強調してくる人は自分自身の正当性をアピールしたい願望があるかもしれません。自分が正しく相手が間違っていると考えることが多く、自分の考えに従わない場合には相手を攻撃し、コントロールしようとすることがあります。
関係性に依存したい
相手との関係に依存したがるのも特徴の1つです。自分に自信がない人にも多く、「家族」「恋人」などの関係性にこだわることで、孤独や不安を和らげる、安心感を得られる、承認欲求が満たされることがあります。
支配したい
支配欲が強い人も関係性を強調することがあります。特に「家族」「恋人」のように「親密な関係」を強調しながら、プライベートを知りたがる人は、優位に立つことを目的としている可能性が高いです。
関係性を出してしつこくプライベートを見たがる、勝手にのぞき見てバカにする、言いふらすというのは、不健全な関係の人間が、同じ場所で生活していると起こりがちです。
個人的な体験では、子供または生徒のプライベートを強引に暴いて人前で笑いのネタにする親や教師、気弱そうな人の携帯やカバンの中を勝手に見る仲がいいわけでもないクラスメイトを思い出しました。
彼らみたいなタイプは確かに「家族なんだから」「仲間だろ」「友達じゃん」などと言いがちだったなと実感しました。
当事者以外の人が関係性を強調してくる理由
家族やチーム内の誰かが「家族だろ」「仲間じゃん」と関係を強調してくることはよくあります。
しかしその内側にいない人、当事者以外の人が「あなた達は家族なんだから助け合わないと」「あなた達は恋人だからもっと親密になるべき」といったように、外側から関係性を強調してくることもあります。ここからはその理由を考えていきます。
自分を投影している
部外者が関係性を強調し、コントロールしようとする場合、その人自身がコントロールしようとしている相手やその家族、恋人などに自分を投影している可能性があります。
例えば「家族なんだから助け合うのが当たり前だ」と当事者でない人が言ってくるときは、その人が家族間の助け合いを期待していた、過去に家族間で話し合えなかった、関係がうまくいかなかった経験があるのかもしれません。
自身がうまくできなかった後悔、「こうなってほしかった」という期待を他人に押し付けてしまうことはあります。
その関係に強いこだわりがある
また言及する関係性に強いこだわりを持っている場合もあります。自分が当事者ではなくとも、その関係を継続させようと他人をコントロールしようとすることがあります。
例えば「あなた達は家族なんだから仲良くしなきゃ」という場合、その人は家族関係にこだわりはあり、他人のそれを維持させるために言い聞かせてくるのかもしれません。
関係性を強調する他人からコントロールされそうになった場合の対処法
「家族」「恋人」など、関係性を強調してくる人からコントロールされそうになった場合、以下のような対処法があります。
自分の意志を確認する
他人にコントロールされないためには、自分の意志をはっきりさせておくことが大切です。具体的には、自分が何を好きで何が嫌いなのかを明確にし、自己主張をしっかりと行うことです。
「家族なんだから」などと関係性を強調する相手が言うことに違和感を覚えたら、無理に受け入れる必要はありません。冷静に自分の意見を伝えましょう。
コントロールしたがる人と距離を置く
「家族」「恋人」などの関係性を強調してコントロールしようとする相手がいる場合、距離を置くことも検討してみましょう。嫌だなと思うのに、積極的にその関係を続ける必要はありません。
自分自身をストレスから守るにはコントロールしてくる存在と離れ、安心して拒否できる環境をつくっていくことが必要です。
周りに相談してみる
本人達で解決が難しい場合、思い切って周囲の人に相談するのも手です。自分では考えつかなった有益なアドバイスやサポートを受けられるかもしれません。
なるべく信頼できる人に話すことがポイントです。
専門家に相談してみる
自分をコントロールしようとする人と距離を取れない、周囲に相談できない場合は、そういったトラブルの専門家に相談することも有効です。
自力では解決が難しいと感じたら、無理せずに相談してみましょう。
他人にコントロールされないよう自分の意志や好みを大切にしよう
他人にコントロールされないためには、自分自身が何を望んでいるのかを明確にすることが必要です。また、自分の意見を主張するという強い意志を持つことも大切です。
自分自身を理解して大切にすることで、他人も尊重できるようになります。自分に合った関わり方で無理なく人付き合いができるようになれたら理想的ですね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。