人付き合い苦手な人がよく思われない理由と他人との関わり方を考える

こんにちは、人付き合い苦手です。今回は人付き合いが苦手な人がストレスをなるべく感じずに、他人と関わるコツがないかどうかを考えていきます。よろしくお願いします。

人付き合いが苦手なことにはよくないイメージがある

インターネットが発達したことで、以前より「人付き合いが苦手」を自称する人が増えました。しかし、現実で堂々と「私は人付き合いが苦手です」と言いにくいのは相変わらずだと思います。

仮に言えたとしても、周囲からは「未熟」や「面倒くさい人」といったよくないイメージを持たれてしまいがちですよね。

人付き合いが苦手なことは悪いことではない

個人的には、人付き合いが苦手というのは自覚さえしていれば、悪いことではないです。人とむやみに群れないということは、自分をしっかり持っているといことでもあると思います。

それに、自分で苦手を自覚しているほうがいい場面もあります。社会ではできないことをできると言って失敗するほうが迷惑になることも多いです。

そういう意味では、最初から苦手なものは苦手と言っておけたら、本人も周りも楽になれると思います。

しかし、苦手の内容次第では早めにカミングアウトしても、他人からかえって悪く思われることもあります。

特に人間関係がうまくできない、人付き合いが苦手なことを伝えても、「そうなんだね、じゃあ無理しないで」とはならないことが多いです。

趣味の場や人付き合い苦手な人が集まった職場ならともかく、ほとんどの職場では「克服しろ」「治療しろ」と言われる気がします。

たとえコミュニケーションをあまり必要としない業務、環境であっても「チームの輪が乱れる」とか「みんな家族だから」とか、仕事に関係ないプライベートでも、親しくなりたがる、情報を知りたがる人も少なくないです。

私も「やることをちゃんとやってたらあとは自由でいいのに」と思ってましたが、やはりリアルでは少数派の意見でした。

あまり問題視されないけれど「人間が好き!みんな仲間!」と言いながら、嫌いなタイプのことは「人間」や「仲間」にカウントしていなかったり積極的に不遇にさせようとしたりする人のほうが、たちが悪いと思います。

これまで私が所属してきた集団でも、トラブルの原因となったり、いじめやパワハラの加害者になるのは「人と離れたい、あまり踏み込まれたくない」人間よりも、「好きな人は手元に置きたい、嫌いな人は排除したい」「同じ空間にいるなら俺を楽しませろ、機嫌を取れ」みたいなタイプでした。

人付き合い苦手がよくないイメージを持たれる理由

なぜ人付き合いが苦手と言うとマイナスイメージを持たれるのか、ここからはその理由を考えてみました。

面倒な人と思われる

人付き合いが苦手と知られると、他人から距離を置かれることがあります。

社交的な人や上手く周囲になじめる人からすれば、人付き合いが苦手な人は「個性的」や「変わり者」といった評価をされがちです。環境によっては「面倒くさい奴」と思われることもあります。

私自身、人付き合いが苦手を自覚していますが、それを打ち明けたら「扱い方がわからない」とか「気を遣わなければいけない面倒な人」といった扱いになってしまったことがありました。

不気味がられる

人付き合いが苦手な人は、あまり自分をオープンにしません。それは自衛のためだったり、他人と適度な距離を保つためだったりします。しかし、その様子を快く思わない人もいます。

自分の話をしない、隙がない、周囲になじまないといった様子をネガティブに受け取られると「あの人は何を考えているかわからない」と言われることもあるでしょう。

自分をオープンにしない様子を「距離感をわかっている」「場をわきまえている」と捉えられるか、「怪しい」「不気味な奴」と思われるかは、周囲の環境次第なところがあります。

協調性がないと思われる

人付き合いが苦手な人は、協調性がないと思われることもあります。実際、グループ行動は好きでないけれど、社会人だからと無理して合わせている人もたくさんいるのではないでしょうか。

自分の仕事や役目を果たしていても、「飲み会に参加しなかった、一緒にランチを食べなかった、世間話に付き合わなかった」など普段の付き合いで協調性がないと指摘を受けることもあります。

確かに「日頃の付き合いが仕事をスムーズにするきっかけ」は大切です。しかし、密な関わりが苦手な人には負担を感じるかもしれません。

付き合いが濃いからこそ起こるトラブルもあります。普段の付き合いを重視する環境は、そこで孤立しても溶け込んでも、人付き合いが苦手な人にはきついでしょう。

集団を重んじる文化がある

人付き合いが苦手な人は、個人主義的な価値観の方が生きやすいでしょう。しかし、多くの組織は集団主義の価値観で動いています。

最近は「自分は自分」という考え方も広まりつつありますが、それを実現できる人はお金持ちだったり、特別な才能があったり、海外にルーツが合っていろんな環境を体験してきたなど、まだまだ限定されている気がします。

また、仕事でも人付き合いが苦手と言うと、独立する、テレワークなどがおすすめされがちですが、独立は「仕事が好き」でないと難しく、テレワークできる仕事は都市部に集中しています。

それゆえ、ただ集団から離れたいだけの人やテレワークのハードルが高い人には、現実味がない話かもしれません。

人付き合いが苦手な人がうまく関わるコツ

いくら人付き合いが苦手と言っても、まったく人と関わらないわけにはいきません。しかし、苦手なものはどうしようもないし、難なくこなせる人に比べると精神的な負担が大きいのも事実です。

それで損をしているとわかっていても、いきなり人付き合いが得意にはなれません。

私も昔より慣れてきたとはいえ、人付き合いが苦手なのは変わっていません。いろいろ経験して自分なりの対処法を考えるうち、私は人、特に集団と関わる時に次の3つを意識するようになりました。

1つの場所・コミュニティに長居しない

人付き合いが苦手な人は、あまり1つの場所やコミュニティに長居しない方がいいと思います。これは今まで生きている中で何度も感じたことです。

どんなに居心地よく感じた場所でも、長くいれば嫌な所が目についてきますよね。

その嫌な部分も含めて好き、もしくはやりがいを感じる場所ならいいけれど、そうでないなら適当な頃合いで離れた方がいいと思います。

自分1人の時間をつくる

人付き合いが苦手な人の中には他人の影響を受けやすく、そのせいで疲れやすい人もいると思います。

人といれば常にアンテナを張って他人のために動いている、他人の感情や言動に左右される…。これでは気が休まりませんよね。

長年の癖で他人の世話をしてしまう人、ついつい顔色を窺ってしまう人は、自分1人になれる時間を作りましょう。

1人になれる場所もあればなお良いです。自分の価値観や気持ちを優先する癖をつけると、他人に振り回されにくくなります。

相手に対して「そこまで自分がやる必要はない」「この人に関わるのはここまで」という線引きをできるようになると、かなり生きやすいです。

得意なことを伸ばす

人付き合いが苦手な人は、得意なことを伸ばすといいでしょう。仕事に関するものでなくとも、趣味を究めてみるのもおすすめです。

必ずしも好きなことで食べていけるわけではありませんが、そこから自分に合った仕事に繋がっていく可能性もあります。

反対に、仕事に苦手なものを選ぶのはやめましょう。浮いている人は、仕事でミスした時に周囲にフォローされにくい傾向があります。

特に1人のミスが全体に影響を及ぼすような仕事では、場に馴染めていない人は疎まれやすいです。そのうち自分のミスでなくても粗探しされるようになった、という話もよく聞きます。

得意・好きなことが見つからない場合は、「頑張らなくてもできること」を探してみましょう。

人付き合いが苦手でも工夫次第でどうにかなる

選択肢が少ない環境にいると、適性を無視されることは少なくありません。

住む地域でも、都会と田舎では働き方や人間関係の自由度に差があり、「集団に属したくない」人は都会に出ざるを得ない状況でした。

現在はリモートワークも普及してきて、通信環境さえ用意できれば、場所を問わずに自由な働き方ができるでしょう。

ずっと人との関わりでストレスを感じてきた人は、前より心地よく生きられるかもしれません。

これまで生きづらかった人が、これからは少しでも楽に、自分らしく生きられる世界になったらいいなと思います。

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

作成者: 人付き合い苦手

人との関わりにストレスを感じやすい人間です。人付き合いで自分が考えたことを書いています。