人付き合いが苦手な人間の種類とそれぞれの印象について考えてみた

こんにちは、人付き合い苦手です。

今回は、人付き合いが苦手な人間にもいくつか種類があるという話です。どこまで苦手なのか、どんな状況が苦手なのか、それぞれ特徴について考えてみました。よろしくお願いします。

最近は人付き合いが苦手なことを打ち明けやすくなった

最近は「人付き合いが苦手」「1人が好き」といったことを打ち明ける人も少なくありません。SNSでも「チームで行動するのが苦手」や「ぼっち」を自称する人も以前より多い印象です。

私自身も人付き合いが苦手なので、似たような性格の人、考え方を見つけると少しほっとします。

少数派なのはわかってるけれど「この価値観の人間がいないわけではなく、人とうまく関われなくても自分に合う生き方を見つけ、実現させた人もいる」ということに勇気づけられました。

人付き合い苦手にも種類があると感じたきっかけ

ネットでも現実でも「人付き合い苦手」や「ぼっち」を自称する人と関わったことがありました。特に、地元を離れて進学したときはそこそこの頻度で「人付き合いが苦手」な人に遭遇したんです。

でもその大多数は、私からしたら「この人って別に人付き合い苦手じゃなくない?めちゃくちゃ人好きじゃん」という印象でした。

他人との距離が近くても平気で、グループ行動を楽しめて、プライベートに干渉し合うことが苦ではないように見えたんです。

そのどれもすぐボロが出てしまう私からしたら、彼らは「人付き合い苦手」には見えませんでした。

もしかしたら、こっちに合わせるために「人付き合い苦手」と言ってくれただけかもしれないし、人付き合いが得意なわけではない、好き嫌いはある、たまに疲れるという意味だったのかもしれません。

苦手という感情にも人それぞれ程度があります。基準が違うのも当たり前です。

食べ物でも絶対食べられない、あんまり食べたくないけど少しなら食べられる、刻んだら食べられる、メニューによっては全く気にならないなど苦手の段階がありますしね。

それと同じで人付き合いが苦手というのも、段階というか種類があるんだろうなと思いました。

人付き合いが苦手な人にも種類がある

人付き合いが苦手な人にはいくつか種類があると思います。他人を常に警戒している、恐怖感があるレベルまでいかなくとも、自分は人付き合いが苦手と感じる場合もあるでしょう。

例えば「特定の人との人間関係がしんどい」「現在苦手なコミュニティに所属している」などのように、環境が変わったら人付き合いが苦手でなくなるケースもあると思うんです。

もちろん要領よく振る舞える、意地悪な人から狙われにくいけれど、面倒だから人付き合いは苦手という人もいるでしょう。

もともと自由が好きで人に合わせることが苦痛という人もいます。本人の性格と育った環境との相性が最悪で搾取や加害を受けやすかったため、人と上手く関われなくなった人もいるでしょう。

本人の性格、性質に合わない環境下でも運よく自分に合った生き方を知ることができる、もしくは外部からサポートしてもらえるならまだいいけれど、おそらくそうでない人の方が多い気がします。

そこで以下からは人付き合いが苦手な人を6つに分類して考えてみました。

基本的に人間が好きなタイプ

まずは「基本的に人間のことが好き、関わることは嫌ではない」という人達です。このタイプはどちらかと言えば繊細だったり、平穏を好む性格だったりすることが多い印象です。

それゆえ大勢の人と長時間関わるのはしんどい、休憩時間が必要になるのでしょう。それでも自分のペースさえ守れれば、人間関係を続けること自体はそんなに苦ではないと言った感じです。

また適度に他人への関心もあり、社交の場でも何の問題もなくうまく振る舞えているように見えることも多いです。

あとは日頃の行いがいい、人徳があるので困ったときに味方が現れやすい、本人の意志を蔑ろにしない理解者、空気を読める擁護者が出てきやすいのもありそうです。

基本的に人が好きで人と話したり交流を持ったりすることもできますが、自分から積極的に人に話しかけるのが苦手、自分の性格に合わない環境下では強いストレスを抱えやすいでしょう。

「人付き合い苦手(疲れるときもある)だけど人間は好き」という人はなんだかんだ味方ができやすいし、あまり将来を不安に思わなくてもいいんじゃないかと思います。

ただ良くも悪くも人は寄ってきやすいので、搾取が目的の人、大勢で祭り上げて来ようとする人に注意して、疲れないように適度に距離をとっていれば理想的な人間関係を築けるでしょう。

人見知りタイプ

人見知りタイプは現実的、警戒心が強い人といった印象です。好き嫌いはあまり主張せず、コミュニティやそこにいる人間を特別気に入っていなくても「顔見知り」なら安心できます。

ただ同じコミュニティの人とは仲良くなれても、違うコミュニティの人、知り合ったばかり人との付き合いが苦手でなかなか親しい関係を築くことができません。

しかし特に人間関係にこだわり、トラウマなどがなければ時間とともに友人や仲間ができていくことが多いでしょう。

最初は1人でいることが多く、慣れてくると友達ができてくる、数が増えてくることも多く、最後まで1人でいることはあまりないです。

来るもの拒まずでなければ、信用できる人間関係を作りやすいタイプだと思います。

また、このタイプは決して人付き合いに否定的ではありません。肯定的とまでいかないけれど、誰でもいいとは言わないけど「1人でいるよりは誰かといる方がいいよね」という価値観を持っている印象です。

広く浅く関わるタイプ

人間関係自体は苦痛でなくてもなるべく束縛されたくない、自由でありたいという気持ちから「広く浅く」を好むタイプもいます。

どこかのコミュニティ専属になるよりも、自分が好きな時に好きな人と関わりたい人です。広く浅く、たくさんの人と関わることを楽しみます。

1人の人に対してあまり執着せず、周囲の目もさほど気にしません。反面、深い交流や閉鎖的な付き合いは苦手で、人との関係が長続きしないこともあるでしょう。

広く浅く関わるタイプが「人付き合い苦手」と感じるとしたら、それは人間関係の自由がない、他人から束縛されたり行動を制限されたりする環境にいるときです。

ただ広く浅く関わりたいタイプは他人の束縛に悩む前に、自分に合う環境を見つける、自分の能力を上げるなど、状況を打開する行動をとれる人も多いと思います。

粘着してくるものに捕まる、面倒を押し付けられる前に脱出できる、危険を察知する能力が優れているのかもしれません。

それか「人と関わりたくない」といったネガティブな動機ではなく「広く浅く自由に関わりたい、行動したい」といったポジティブな動機を持っていることも関係あると思います。

仕事を辞めるときもそうですが、前向きな動機を持っているときのほうが執着する人、束縛する人を振り切りやすいです。

人間が嫌いで深く関わりたくないタイプ

人間が嫌いで深く関わりたくないタイプには、人間関係で苦労してきた、裏切られたなど人の嫌な所を多く見てきた人も多いです。

人間嫌いで人付き合いが苦手な場合、深い交流を持つと精神をむしばまれる、侵襲される感覚になることもあります。

そのため自分の人生を自分でコントロールしたい、自分以外の人間を介入させたくないと考えがちです。

このタイプは無理に多数派に合わせるよりも、なるべく早い段階で「嫌い」「関わりたくない」という気持ちを認めたほうが、その後不幸になりにくいと思います。

人間嫌いな人が世間に迎合しようとしても、報われない努力で苦しむ時間、不幸を感じる時間のほうが長くなります。

残念ながら人付き合い苦手な人の中でも、人間嫌いは少数派、もしくは公言しにくい特性だと思います。

私自身、人付き合い苦手で人間嫌いな傾向のあるロールモデルを見つけようにも、生まれつきお金持ちだったり、才能に恵まれている人、気が強くて自己表現をためらいなくできる人がほとんどでした。

でも根気よく情報を集めることで1人で活動している人、挑戦している人を見て少しずつ自分の方針が見えて来るようになりました。

ただ1人の人を真似するのではなくいろんな人の「この考え方いいな」と思ったことを参考にする感じです。

すぐに自分に合った方向性が決まらなくても、常にアンテナを張り続けていることで情報を入手しやすくなります。

恐怖感が強いタイプ

人間が嫌いというよりは、過去のトラウマなどの影響で恐怖心が強く、人付き合いに失敗しやすいタイプです。

「すみません」が口癖だったり、常に他人の動向を気にしてしまうなど自尊心が低く、抑圧されていることも多いでしょう。

このタイプの人は嫌わてはいけない、嫌われると攻撃されるかもという思い込み、もしくは実際に攻撃されたことがあるという実体験から、他人に好かれることを目指してしまいがちです。

自分の意見を述べる、嫌なことを拒絶するなどの、自己表現ができないこともあります。そのため悪意を持つ人間のターゲットにもなりやすいです。

私は昔このタイプでした。苦手な人や明らかに見下して来る人に愛想をよくしたり、不機嫌な人の機嫌をとったりしていました。

人に気に入られることをやめてからも、長年のなめられやすさは簡単には消えなかったので、「あなたは私に従うでしょ?」みたいな感じでグイグイ来る人間がそこそこいました。

最近ようやく拒否が板についてきたというか、「こっちになんの得があるんですか?」とか「タダでお前のためになんか動くかよ」というメンタルになれた感じです。

またこれは過去の自分にも言いたいことなんですが、「人間が好きで関わりたいけど苦手、怖い」のか「人間が嫌い、怖いし、あまり関わりたくない」なのかは、はっきりさせておいたほうがいいです。

もし人間が嫌いでなく人付き合いで恐怖感があるだけなら、改善できる可能性があります。専門機関でカウンセリングを受ける、立ち直るためのサポートを受けるのがベストでしょう。

恐怖感を緩和できたら前よりも安全な人間関係を築けるし、良い距離感で関われる人、コミュニティも見つけやすくなると思います。

逆に人付き合いに恐怖感もある上に、嫌悪感、諦めといった気持ちも強い場合は、むやみに他人に相談したところで自分を否定される、模範的な回答に誘導されることもあります。

私は大学の頃、カウンセリングを受けたことがあるのですが、その当時、私は「人と距離を置きたい、1人でいるためのスキル、知識を探したい」という気持ちに気付けずにいました。

そしてカウンセラー側は(特に若者、働き盛りの年齢が相手の場合は)「相談者を社会に迎合させる」ことが目的です。

私が自分の望む生き方を自覚できなかったこともあり、結局は相手に合わせてしまい、頑張って人間と関わっていこう、みんなの役に立つことで好かれようみたいな話で終わりました。

相談するなら自分の状態やこれからどうありたいのかをしっかり把握してからでないと、時間の無駄になってしまいます。

人付き合い苦手で人間が怖い、嫌い、関わりたくないという場合は、時間はかかるかもしれませんが、自分のペースで自分に合った情報を集めるほうがいいと思います。

相談するにしても、話したいこと、聞きたいことをはっきりさせ、できるだけ多くの情報を自分なりに吟味してからのほうが、より適切なアドバイスを受けやすいでしょう。

他人にあまり関心がないタイプ

最後は他人にあまり関心がないタイプです。このタイプは、人付き合いが苦手に見られても、本人がそれについて悩むことはほとんどないでしょう。

もともと他人に関心が薄いので、フレネミーが寄って来てきたところでつつける所がありません。喧嘩や派閥争いのようなトラブルにも巻き込まれにくいです。

「嫌われてる?」とか「あいつうざい」といったネガティブな感情を持つ、だれかと共有することが少なく、噂話や陰口に対しても「実害がないならどうでもいい」と気にしません。

もちろん、あんまりな中傷をされたら黙ってはいませんが、他人の言動や仕草を逐一気にしたり、ガスライティングのような嫌がらせで病んでしまうことも少ないでしょう。

このタイプは人間にあまり興味を持たず、自分の世界に没頭していることが多いです。周りとの繋がりを求めないため、面倒くさい人間関係は持ちたくないと考えることもあります。

人の言動に振り回されないあたり、他人に関心があまりないタイプは健全な自尊心があるんだろうなと思いました。

人付き合いが苦手な人同士でも仲良くなれないと思ったこと

ここまで、人付き合いが苦手な人の種類について書きました。苦手と思う理由も状況も結構バラバラです。

以前、「人付き合いが苦手な人同士なら仲良くなれるのでは?」と思ったことがありました。

しかし、それがかえって「理解し合えるはず」と思い込みやすく、トラブルになる可能性もあるなと考え直しました。

人付き合いが苦手という人同士に限りませんが、距離が近くなるとどんな関係でも権力勾配が生じます。さらに、ネガティブな共通点による関係だと、依存にも陥りやすいです。

人付き合いが苦手で生きづらさ、過去のトラウマを抱えている人同士の場合でも、話題が愚痴だらけ、片方が不機嫌になってもう一方に機嫌を取らせるなど、不健全な関係となってしまうリスクがあります。

相手のつらい体験を軽視してしまうとか、話を聞いているうちに「自分はもっとつらかった」と競争心が出て来て、不幸マウントになってしまう場合もあるでしょう。

ネガティブな感情、体験を共有し過ぎると、軽減するどころか逆に互いの負担が重くなってしまいます。

似たようなつらさを体験していても根本は違う人間です。自分にも言えることですが、人付きい合いが苦手な人だからこそ、似たようなタイプにはより慎重に関わった方がいいと思いました。

人付き合いが苦手になる人間が出ても当たり前

残念ながら集団の中ではどうしても搾取を受けやすい、悪意を向けられやすい、つまり被害者になりやすい人は出てしまいます。それなら人付き合いが苦手に感じる人がいるのも当たり前です。

大勢の人間と生きている以上、群れに所属しなければいけない状況が生まれることもあるし、快適な環境が限られているため、狭い場所に人が多ければ多いほど奪い合い、いがみ合いも起こります。

さらに争いで敗れた人、搾取される側の人は自分をこき使う人間には怒らず、自分より下にいる人を搾取したがったり、はけ口として手元に人間を置きたがったりするので、ずっと負の連鎖が止まらないんだろうなと感じました。

人付き合いでトラブルを起こさないコツは相手に期待し過ぎないこと

人付き合いが苦手で人間とうまく関われず、他人に素の自分を受け入れらたことがない人もいると思います。私も完全に本心をさらけ出せる人はいないです。

人付きい合いが苦手な人は、その分仲良くなった相手に全部受け入れてもらいたいと思うこともあるかもしれません。

しかし、負担がかかる関係はうまくいきません。どんなに価値観が似ていても完全に分かり合える人はいないので、良い関係を続けるためにも「分かり合える」「癒してくれる」と期待し過ぎないようにしましょう。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

作成者: 人付き合い苦手

人との関わりにストレスを感じやすい人間です。人付き合いで自分が考えたことを書いています。